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初心者がCPUグリスを塗ったらPCが起動しない!? Noctua NH-U12Aを外して起きた超基本ミスが原因の話

初心者がCPUグリスを塗ったら、PCが起動しなくなった…。

PC歴は30年くらいありますが、ハードの知識はほぼゼロです。
一応、メモリの抜き差し(交換)を、windows95の頃にしたことがあります。

しかしCPUはもちろん、その他ほぼすべての機器の取り付けなどしたことは無く、全くのド素人です。
さらに言えば、発達障害(ASD)で全IQ67です。

そんな私のPCがある日突然、勝手に再起動するようになりました。
使っているのは Core i7-12700 × RTX 3070。購入したのは 2022年9月 なので、まだ3年程度です。

原因として、引きこもりで毎日ほぼ1日中PCを起動していて、最近はAIなどでより酷使することが増えたからだと思っています。

そこでいろいろ調べてみると、CPUグリスの劣化 という情報が出てきました。

ここ最近は、YouTubeを見るだけでファンが熱風を吐き、ブラウザが固まったり操作がぎこちなくなることも増えていました。
低負荷で熱風が出るのは普通ではありえないようです。

これは…さすがにおかしい。

少しでも改善できる方法があるなら、試してみるべきなのか。
でも失敗して、余計に悪化したり、PCが起動しなくなったらどうしようという不安もありました。

でもすでにAmazonのブラックフライデーセールのついでにARCTIC MX-6を買ってしまっていたので、「これはもう、やるしかない」と観念して、人生初のCPUグリス塗りに挑戦することにしました。

目次

CPUグリスを塗る難易度は?初心者でもできる?

CPUグリスの塗り替えは「初心者でも簡単」と言われることがありますが、実際に調べてみると、CPUクーラーの構造やケースの広さで難易度が大きく変わるようです。

私のPCに搭載されていたクーラーは、BTOショップ(テイクワン)の標準構成であるNoctua NH-U12A(LGA1700対応版)
取り外し方法も比較的シンプル。

YouTubeで手順を確認し、ChatGPTで質問しながら予習を重ね、「これなら自分でもいけるかも」と思い始めました。

CPUクーラーを外す作業

実際に作業を始めると、まず最初の難関が CPUクーラーの取り外しです。

私のPCケース内部はかなりギチギチに配線が詰まっており、さらにCMOSクリアボタンがグラボの下に埋もれていて手が届かないという構造。
それを見た瞬間「やっぱり無理かもしれない」と思いました。

ですが、冷静に観察すると、CPUクーラー(Noctua NH-U12A)の取り外しは意外と簡単でした。

まず、クーラーに取り付けられているファンは、両側にある金属クリップを指で少し持ち上げるだけで外せるタイプです。
片側はケースの壁と近すぎて指が入らなかったので、ピンセットで引っかけてなんとか外しました。

ファンを取り外したあとは、中央に見える長方形の金属ブロック(ヒートシンク)を固定しているネジを外していきます。
ここで大切なのは「片側ずつ一気に外さない」こと。

左右のネジを ——
少し緩める → 反対側を少し緩める
というように、交互にゆっくり緩めていきます。

すべてのネジが緩んだら、ヒートシンクを上方向に持ち上げるのですが、このときもいきなり“真上にスポッ”と抜こうとすると危険とのこと。

グリスが固まってCPUと軽く張り付いている場合があるため、左右にほんの少し揺らしながら、ゆっくり引き上げるのが安全です。

こうして、無事にCPUクーラーを取り外すことができました。
作業スペースが狭くて苦労しましたが、慎重に進めれば初心者でも十分可能なレベルだと思います。

CPUグリスを塗る作業

CPUクーラーを外すと、CPUの表面の金属の四角い「ヒートスプレッダ」が見えるようになります。
恐る恐る覗き込んでみると、思ったより古いグリスが残っており、「これは本当に劣化してるのかな…?」という不安もよぎりました。

しかし今回の目的は冷却状態のリフレッシュ。
せっかく MX-6(MK-6) を買っていたので、予定どおり塗り替えることにしました。

① 古いグリスを拭き取る

まずは、CPU側に残っているグリスと、取り外したクーラー側の接触面にあるグリスをしっかり掃除します。

私が実際にやった手順は以下の通りです:

  • キッチンペーパーで古いグリスをざっと拭き取る
  • その後、アルコール消毒液を含ませたペーパーで丁寧に拭く
  • 最後にティッシュで水気を完全にとる

たいした作業ではありませんが、グリスが固まっていると意外と拭きづらく、何度か繰り返してようやく綺麗な金属面が見えてきました。

② 新しいグリスをつける

綺麗に拭き取ったら、いよいよ 新しいCPUグリス(MX-6)の出番です。

やり方はとてもシンプルで、米粒くらいの1粒ぶんほどをCPUの中心にポトッと置くだけです。

ネットでは「塗り広げる派」や「X字派」などいろいろあるようですが、初心者は無理に塗り広げず、中央に置くだけの方法が失敗が少ないとされています。

MX-6は伸びが良いらしく、クーラーを押し付ける時に自然と全体へ広がってくれます。

③ CPUクーラーを元に戻す

あとは取り外しの逆手順です。

ヒートシンクをCPUの上にそっと置き、左右のネジを片側ずつ締めるのではなく、交互に少しずつ締めていきます。

こうすることでクーラーが均等に圧力をかけてくれるため、グリスがムラなく広がり、冷却性能が落ちるリスクを減らせます。

最後にファンを再び取り付けて完了。
ただしケース内は相変わらず狭いので、指を差し込むときに少し擦ってしまい、皮がむけました…。

これでCPUグリスの塗り替え作業は無事完了。
あとは電源を入れて動作確認するだけ……だったはずなのですが——

ここからが本当の地獄でした。

初心者がCPUグリスを塗ったらPCが起動しなくなった話

グリスを塗り、クーラーも元通りに取り付け、ケース内の配線やファンも確認し、いよいよ電源オン。

—カチッ。

一瞬、ファンが回り、LEDが点灯し、「お、ちゃんと起動したな」と思ったのも束の間。

モニターが真っ暗のまま、何も映らない。

え?……嘘でしょ?

そこから一気に血の気が引きました。

PC自体は動いている。ファンも回っている。
でも画面は沈黙したまま。
数秒待っても一向に映る気配がありません。

何度やっても真っ暗。焦りだけが積み重なる

電源を落とし、少し待ち、再度起動。
しかし状況は変わらない。

さっき自分がやったことを高速で思い返します。

  • グリスを塗りすぎた?
  • 逆に少なすぎた?
  • クーラーのネジが甘い?
  • メモリを触った時に何か起きた?
  • CPUピンを曲げた…?

不安は次々と湧いてきますが、答えはひとつも見つからない。

仕方がないので、再びCPUクーラーを外し、グリスを拭き取り、塗り直し、取り付け直す……。
再度PCを起動→モニターは真っ暗→落ち込む。

これを5回ほど繰り返しました。

クーラーを外すたびに気持ちが萎えるし、グリスがうまく広がっているか確認するのも怖いし、ネジの圧が正しいかどうかも自信がない。
精神的にも体力的にも、どんどん削られていきました。

「グリスなんて触るんじゃなかった」と本気で後悔

私はうつ病で、さらに生まれつき精神がよわよわです。
さらに知識のないハードPC関連のトラブルは初心者なので解決が難しく、誰も頼る人がいないのでさらに辛い。

画面が映らない状態が続くたびに、
「もうPCが壊れたんじゃないか」
「12700も3070も全部終わりなのでは…」
と絶望的な想像ばかりしてしまいます。

グリスを塗るために始めた作業が、まさかこんなストレスフルな状況を招くとは…。

「やらなければよかった」
「元に戻せないかもしれない」
「修理費用いくらかかるんだろう」

そんな気持ちで心がいっぱいでした。

それでも諦めきれず、最後にもう一度だけ起動してみた

作業するたびに疲れ果て、最終的に「修理に出すしかないか…」と覚悟を決めていました。
その前に念のため、全部のケーブルとパーツをもう一度しっかり挿し直して、電源を入れてみることにしました。

そして、その瞬間——

ある“決定的なミス”に気づきました。

……あれ? モニターの接続先……?

そう、原因はCPUではなく、
グリスでもなく、
クーラーの取り付けでもなく。

ただの、ただの……

“モニターの接続先の間違い” だったのです。

原因はまさかのケアレスミスだった

CPUグリスを5回塗り直し、
クーラーのネジを締め直し、
配線もチェックし、
心をすり減らしながら何時間も格闘した末、
ようやくたどり着いた“真相”。

それは——

モニターの接続先がオンボード出力になっていた。

という、あまりに単純すぎるミスでした。

グラボではなく、マザーボード側に繋いでいた

普段、PC内部の埃掃除をするときは背面端子をすべて抜いたりしていました。

でも、ここ最近は電動エアダスターを使うようになり、ケースを少し開けて軽く吹くだけの掃除に方法が変わっていました。

その影響で、
「モニターはグラボ側に繋ぐ」
という基本中の基本をすっかり忘れていたのです。

CPUグリスを塗った後に起動するたび、何も映らないモニターをずっとオンボードに挿していたわけで、映らないのは当然。
クーラーもメモリもピンも関係ありませんでした。

まとめ:CPUグリス塗りは初心者でもできる。でも、トラブル時はまず基本を疑おう

今回の一件を通して、痛いほど実感したことがあります。

CPUグリスの塗り替え自体は、思っていたよりずっと簡単。
正直、小学生の高学年でもできるレベルです。

ただし、クーラーの種類やケースの広さによって作業のしやすさは変わるので、最初に自分の環境を確認しておくと安心です。

  • クーラーのネジは交互に締める
  • グリスは米粒大でOK
  • ファンのクリップは意外と単純
  • 狭いケースでは指を入れるのが大変

このあたりの基本を押さえておけば、初心者でも作業は十分可能です。

一番怖いのは、作業ミスではなく「思い込み」

私が今回経験した「画面が映らない」というトラブル。
原因はCPUでも、グリスでも、クーラーでもなく、最終的にはただの モニターケーブルの差し間違いでした。

CPUクーラーの着脱に意識が向きすぎて、チェックすべき“もっと基本的なところ”を見落としていました。
これは初心者によくある落とし穴だと思います。

トラブル時にまず疑うべきもの

もし、グリス塗り直し後にトラブルに遭遇したら、まずは難しい部分ではなく、以下を優先して確認してみてください。

  • モニターはグラボ側に挿しているか?
  • 電源ケーブル・映像ケーブルはしっかり差さっているか?
  • メモリは少し浮いていないか?
  • グラボの補助電源は抜けていないか?

このあたりは作業中にちょっと触れてしまうだけで簡単にズレます。
そしてズレると、PCは起動しても画面は映らない、という現象が起こりがちです。

CPUグリス塗りは怖くない

今回の経験でわかったのは、CPUグリスの塗り替えそのものは大した作業ではないということ。

むしろ、
「関係ない場所のケーブル」
「クーラー以外のパーツ」
「自分の思い込み」
といったところがトラブルの原因になりやすい。

初めての人ほど緊張してCPUばかり気にしてしまいますが、実際には基本的なところが一番大事なのです。

初心者向けCPUグリス難易度(体感ベース)

CPUグリスを塗るにも、CPUやクーラー、その他の機器などで難易度が変わります。

クーラーのタイプで変わる難しさ(ざっくり)

タイプ初心者的な印象難易度(体感)
小型の空冷クーラーとにかく外しやすい。軽い。★☆☆☆☆
普通サイズの空冷(私のNH-U12A)外すのは少し大変だけど慣れればOK★★☆☆☆
大きめの空冷ケースが狭いと手が入りにくい★★★☆☆
簡易水冷ラジエーターが邪魔になりやすい★★★★☆

※ 専門的な話ではなく、あくまで「初心者目線の印象」です。

ケースの大きさで変わる難しさ

ケース印象難易度
大きいケース(フルタワー)作業がめちゃくちゃ楽★☆☆☆☆
普通のケース(ミドルタワー)配線が多いとやや狭い★★☆☆☆
小さいケース(MicroATX/ITX)手が入らず苦戦しがち★★★★☆

初心者でもできるけど、PCの構成によって難易度はかなり違うと思われます。
私の場合は「狭くてやや大変だけど、なんとかできた」というレベルでした。

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