2023年に登場して以来、最近注目されている画像生成ツール「Fooocus(フォーカス)」。
Stable Diffusion系の中でも、特に手軽に高品質な画像が出せることで人気を集めているようです。
私は、**Stability MatrixでComfyUIをしようしています。
そして今回、stability matrixで実際にFooocusを使ってみたので、使い方や気づいた点をまとめてみました。
特に、これから画像生成を始めてみたい初心者の方に、参考になればと思います。
Fooocusはモデル選定が少し独特?
FooocusはSDXL専用の設計なので、SD1.5系のモデルは使えません。うまく表示されなかったり、動かなかったりすることもあります。
ちょっとクセはありますが、対応モデルを選べば問題なく高品質な画像が出せます。
FooocusはSDXL専用。SD1.5系のモデルは使えない・・

Stability Matrixで管理している環境では、どのUIを使ってもモデルやLoRAが問題なく共有できています。
ですが、Fooocusには一つ注意点がありました。
それは、FooocusはSDXL形式のモデルしか対応していないというところです。
SD1.5系のモデルをFooocusに読み込ませようとしても、うまく動作しなかったり、そもそもUIに表示されなかったりします。
このあたりはFooocusの構造上の仕様のようで、完全にSDXL前提で作られているようです。
Fooocusの基本操作ガイド|最初に知っておきたい使い方のコツ

Fooocusの魅力は、とにかく画像が簡単に生成できるところです。
でも、使い方にちょっとしたコツもあります。
まず、画像生成を行うには「Advanced」にチェックを入れてから、右側の「Models」タブを選びます。
この中から「Base Model」を選ぶのですが、ここにはSDXL形式のモデルだけが表示されます。
Refinerはオプションで、Base Modelで描かれた画像に対して細かい仕上げを行うためのモデルです。
RefinerはSDXL系でもSD1.5系でも選べますが、必ずしも指定する必要はないと感じました。
私は最初、Fooocusではプロンプトを入力すれば自動的に適切なモデルやLoRAが使われると思っていたのですが、実際は違いました。
プロンプトに合わせて自分でモデルやLoRAを選んであげる必要があるのです。
Fooocusはプロンプトだけでもそれなりの画像が出てくるのですが、「このキャラの雰囲気で」「このアニメ風で」というような細かいニュアンスを出すには、対応するLoRAやモデルを自分で選択する必要があるようです。
FooocusのUIを解説
Fooocusは、タブごとに役割がはっきりしていてわかりやすいので、初めてでも迷わず使えます。
それぞれの機能を知っておくと、画像の仕上がりもぐっと良くなるので、簡単に紹介していきます。
雰囲気を一発で変える!Stylesタブの使い方と注意点
ここはFooocusならではの便利機能だと思いました。
いわゆるスタイルテンプレートのようなものが複数用意されていて、チェックを入れるだけで画像の雰囲気がガラッと変わります。
※ただし、Styleの選択はLoRAやモデルと相性があるので、使いすぎると逆に狙いがぶれることもあるようです。
画像を読み込んで再生成!Input Imageの便利な使い方
自分で画像をアップロードして、その画像をベースに再生成することができます。
- 手描きラフを取り込んで清書させる
- 過去に生成した画像を雰囲気だけ変える
- 写真をAI風に変換する
といった、使い方が可能です。
私はまだ本格的に活用できていないのですが、**ComfyUIのimg2img的な用途として使えると思います。
生成後にもうひと仕上げ!Enhance機能で高画質に変える方法
画像を生成した後、「Enhance」機能を使ってさらに高画質化することもできます。
具体的には:
- 解像度アップ(Upscale)
- ディテール強化
- シャープネス強化 など
こちらは、すでに気に入った画像をさらに整えたいときに便利です。
ただし、処理がやや重くなるので、スペックに余裕があるときに使うのが良いかもしれません。
Fooocusで作った画像をComfyUIやA1111で活用・仕上げる方法
Fooocusで画像を作った後に、「もう少し調整したい」「同じキャラで別の構図や表情にしたい」という場面はよくあります。
その場合は、生成した画像をベースに、ComfyUIやA1111で差分を作ったり、最終的な仕上げを行うという流れが一般的fooocusの使い方だそうです。
実際の活用ステップ|Fooocus→ComfyUIへのスムーズな流れ
- Fooocusで画像を生成する
- モデル・LoRA・プロンプトを調整して、ベースとなる画像を出力します。
- ComfyUIやA1111で画像を読み込む
img2img
機能で、Fooocus画像を元に再構成します。- 同じモデルとLoRAを指定すれば、キャラの顔や雰囲気を保ったまま違うポーズや背景に変えることができます。
- シード値を固定してキャラの一貫性を保つ
- 特に漫画やADVゲームなどの素材制作では、キャラの一貫性が重要になります。
- Fooocusではシード値の直接設定はできませんが、A1111やComfyUIでは明示的に指定できるので、再現性の高い差分生成が可能です。
- ControlNetやLoRAを使って細かく修正
- 手や目のズレを直す
- ポーズを変える
- 衣装だけ変える
といった細かなコントロールができるのは、やはりComfyUIやA1111の強みだと思います。
商用利用も可能?Fooocus画像の活かし方と注意点(私の印象)
Fooocusは、手軽に“それっぽい”画像を出すにはとても優秀なツールだと感じました。
特に、アイデア出しやプロトタイピングの段階では最適だと思います。
ただし、商用で利用する場合は、仕上げ作業がほぼ必須になると思いました。
以下のような理由があります。
- Fooocusではシード固定ができないため、同一キャラの再現が難しい
- 解像度やノイズ処理が自動なので、細部を詰めたい場合には物足りないことも
- モデルやLoRAのライセンス確認が必要(商用利用OKのものを選ぶ)
そのため私は、Fooocusでベースを作って、A1111やComfyUIで調整して仕上げるという流れが、現実的で使いやすいと感じました。
Fooocusのメリットまとめ|こんな場面で使うと効果的!
- Fooocusは、プロンプトに集中して画像を素早く生成できるツール
- ただし、使用するモデルやLoRAは自分で設定する必要がある
- 出力された画像はSDXL形式なので、仕上げや差分制作は同じSDXLモデルで行うのがベスト
- 商用利用を考えるなら、ComfyUIやA1111との併用が現実的
まとめ|初心者でも安心!Fooocusで画像生成を始めるベストな方法
今回は、Stability Matrixで、fooocusを利用する方法をお伝えしてきました。
1年くらい前はstable diffusionは、Stability Matrixも無く自分でDLしてきてローカルに環境を構築していたので、ちょっと難しかった記憶があります。
また、Automatic1111を使用していましたが、なかなか理想の画像も作れない。
しかし今回、fooocusを利用して簡単に良質な画像を生成できるので、非常に助かっています。
もちろん、そのままでは微妙なこともありますが、ComfyUIで手直しや最終仕上げをすれば十分商用レベルに達すると思います。
「無料でAI画像を簡単に作りたい」初心者の方は、まずはStability Matrixをインストし、そこからfooocusを利用してみることをお勧めします。
でも、pythonのバージョンによってはエラーでfooocusがインストできないこともあるので気を付けてください。

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