
AIにコードを書いてもらうことに限界を感じていて、いろいろと調べていました。すると、たまたま「Google AI Studio Build」というツールを発見。
今までは、ChatGPTのo4-mini-highやClaudeでプログラムコードを生成してもらっていたのですが、どうしてもエラーが多く、修正にも時間がかかってしまっていました。
特に複雑なコードになればなるほどエラーが頻発して、やる気も削がれてしまいます。
正直、「コードが書けない初心者がこれ以上頑張っても時間の無駄かも……」と感じていたところで、「Google AI Studio Build」の存在を知り、試してみることにしました。
Google AI Studio Buildとは?
「Google AI Studio Build」は、Googleが提供するAI開発支援ツールの一部で、簡単なプロンプト(指示文)を入力するだけで、Webアプリやゲームの雛形を自動生成してくれる機能です。
*グーグルアカウントがあれば、すぐに使えます。
対話形式で「こういうゲームを作りたい」「こんなアプリを作りたい」と入力すると、HTML/CSS/JavaScriptなどのコードを自動的に組み立ててくれるのが特徴です。
ノーコードとまでは言えませんが、実際のコード作成に関する知識がほとんどなくても、比較的すぐに形になるものが出力されるので、「とりあえず動くものを試してみたい」人には向いていると思います。
Google AI Studio Buildは無料で使える?
現時点(2025年6月現在)では、Google AI Studio自体は基本的に無料で使用できました。
でも、将来的に料金体系が変わる可能性や、使用制限(生成回数や保存容量など)が追加される可能性もあるかもしれないので、今のうちに試してみる価値はあると思います。
Google AI Studio Buildの始め方
始め方はとても簡単です。
- Googleアカウントでログイン
- Google AI Studioにアクセス
- 「Build(実験的機能)」を選択
- 「こんなアプリを作ってください」とプロンプトを入力
これだけで、必要なコードが自動的に生成されます。
Google AI Studio Buildでなにができる?
私が試した範囲では、以下のようなものが作れました。
- ノベルゲーム(簡易的なストーリー進行、選択肢あり)
- シューティングゲーム(2D横スクロール風)
- 脳トレ風のパズルゲーム(UI中心のロジック)
複雑なサーバー処理が必要なものや、大規模なマルチプレイヤー機能などは難しそうですが、「ブラウザ上で動く・1人で遊ぶ・ちょっとしたアプリ」なら余裕だと思います。
次は、実際に使ってみた感想を書いていきます。
実際にGoogle AI Studio Buildを使ってみた
Google AI Studio Buildを使ってみて一番感じたのが、コードミスが圧倒的に少ないことです。
例えば、ChatGPTなどで生成したコードでは、変数名のミスや記述ミスでエラーが頻繁に発生し、自分で調べて修正しなければならないことが多々ありました。(もちろんAIに修正してもらいます)
でも、Google AI Studio Buildでは、プロンプトをしっかり伝えると、HTML・CSS・JavaScriptが連携した形で出力され、そのまま動く状態で提供されるケースが多かったです。

ただし、複雑な条件分岐やロジックが絡む処理になると、やはりバグが出たり動作しない場面もあります。
Google AI Studio Buildでノベルゲームを作ってみた
実際に、ファンタジー風のノベルゲームを作ってみました。
- 背景画像の切り替え
- 立ち絵の表示と非表示
- メッセージウィンドウと選択肢の表示
このような機能がHTML/CSS/JSで一式生成され、画像ファイルを差し替えるだけで自分の世界観に仕上げることができました。
良かった点は、「キャラが話すときに前に出る演出」なども、勝手に作ってくれていました。
1つだけ、こちらで画像を用意したのですが、コードにjpgとpngが混ざっており、最初は画面が真っ暗でした。(私はpngで統一していたため)
Google AI Studio Buildでシューティングゲームを作ってみた
次に挑戦したのがシューティングゲームです。
- プレイヤーキャラの移動(左右)
- 弾の自動発射
- 障害物(敵)が降ってくる
- 当たったらゲームオーバー
こちらもコードミスが出ずに、スムーズに動作しました。
ただ、連射がデフォルトで実装されていたり、ステージが1種類しかなかったりと、ボリューム面ではやや物足りなさも感じました。
それでも、ゲームの基礎部分がミスなく動いているというだけで、初心者には大きな助けになると感じます。
まとめ|Google AI Studio Buildはどんな人に向いている?
実際にいくつかのゲームやアプリを作ってみて感じたのは、Google AI Studio Buildは以下のような人に向いているということです。
- コードが書けない or 書けるけどミスが多くて困っている人
- ノベルゲームや簡単なパズル、2Dゲームを作ってみたい人
- 自作ゲームをブログやWebサイトに埋め込んで公開したい人
- 「とにかくすぐに動くものが欲しい」人
厳しいかもと思った点↓
- 商用レベルの大規模ゲーム
- サーバーとの通信が必要なアプリ
- 高度な状態管理や多人数プレイ
といった用途には、まだ向いていないと感じました。
でも、初心者が自分のアイデアをすぐ形にできるという意味では、非常に有用なツールですね。
何もわからない初心者がすぐにゲームを作れる感動を味わえるのが良いところです!
でも、難しい、複雑なゲームは厳しいかも。
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